公開する教材はプリント教材の形をしています。いわゆるITによる「アプリ」ではなく、思いっ切りアナログな存在ですが、そこにはキカイまかせではない、人と人との対話があってはじめて成り立つ世界が用意されています。一枚のプリントは、常にコミュニケーションの舞台として子どもと指導者の間に介在してきました。
言うまでもなくアプリにはアプリならではの大きなメリットがあります。ゲーム感覚で自学自習ができ、アニメーション機能が時間の推移と物事の動態を具体的に示してくれる…等々、アナログには出来ないことを簡単にやってのけます。
同じことを、アディムランドの教材は対話と想像力の広がりで達成しようとします。その過程こそがアディムランドの教材がもつ特質です。
これをアプリ化したらどうなるか、シンプルに答えが見つかる設問なら容易でしょうが、多くの場合、課題意図はもう少し複雑です。AIを導入して作り上げたとしても、やはり生身の人と人とのコミュニケーションは希薄になるでしょう。アプリで黙々とひとり取り組む自学自習には、幼い子どもを孤独に追いやる落とし穴がないとは言えません。