易しいものを選ぶ
知的な遅れ(これもいろいろあって複雑ですが)のあるお子さんに勉強してもらうには、まず易しい教材を選んで「出来た感」をしっかり実感させてあげることです。アディムランドの公開教材なら、広範なリストの中からご本人に合ったもの、分かりやすいものを選んでお試しいただけます。選び直しも自由自在です。
発達のペースは違っても道筋は同じ
アディムランドでは遅滞のあるお子さんのコースがあって、そうした取り組みの中から生まれた教材がここにも多く取り込まれています。遅滞児、健常児、英才児と発達のペースは違ってもたどる道筋は同じ。公開教材の中からバッテリーを組んで、それぞれのペースに応じたプログラムを自前で編成していただけます。
たとえば迷路… たかが迷路、されど迷路
【3092(P 迷路をやってみよう】は迷路とも言えないほどのごく簡単な迷路ですが、知的な発達に遅れがあるお子さんの場合「カメさんをハタのところへ」と言われてご覧のような線を描いてしまうことがあります。
これは、線が塀を表していて乗り越えられないということがまだ認知できないためです。
そんな場合は線の上にダンボールで塀を立てるなど立体的に具現化し、そこに出来た通路を人形や指でたどらせるなど課題を分かりやすくして始めます。そして徐々に、立体の塀と平面の線を連合させ、迷路の世界へと誘っていきます。
迷路は、ほとんどの子が楽しむ「ごほうび課題」ですが、それは線をまたいではいけないという約束事があってこその話。そこには、何か(塀)を別の何か(線)で表すという記号的な操作がひそんでいます。
迷路の世界に目覚めた認知能力は様々な領域に般化していきます。たかが迷路、されど迷路です。