6歳児向け教材

6歳児向け教材としてありますが、広く標準化されたものではありません。
子どもの得手不得手に合わせてお試しください。
6歳にはハードルの高い教材も含まれています。

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▼この一覧表は、グレード6(6~7歳もしくはそれ以上を対象)のユニットを画像入りで一覧表示しています。
領域・分野別に抽出表示するには、以下の P のような半角英字を右下の検索欄に入れてください。
・かたち(知覚認知系):P
・こくご(読み書き言語系):L
・さんすう(数的論理系):M
・ちえ(推論・社会性系):R
▼以下へはクリックしてください。
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No.(系 表題内容(課題意図)
6002(P まるい迷路
〈平面空間の視覚的探索〉
a)空間関係の認知・迂回。見通しのスキル。
6004(L 上の左に三角が…<〈説明文の読み取り〉
a)説明文の読み取り。
b)外界を掴む枠組みとしての上・中・下×左・中・右×の概念とマトリクス。
6006(M 数えないでどっちが多い?〈部分と全体のクラス化〉
a)部分と全体の関係を考える課題。
 ピアジェらによれば、幼児は部分と全体を同時に考えることが困難とされるが、過程を工夫すれば可能。
b)部分と全体の認識は、数の操作、ことに引き算の理解の前提としてとして重要である。
6011(PR重たい順にならべよう
〈4個の重さの系列化〉
a)重さの認知。大きさと分化した重さという不可視的な量を、感覚的な注意力を行使して了解する操作。
b)てんびん秤での検証を介した4個の系列化。
6012(PR絵の順序 釣り.ai
〈時系列の情景配列〉
a)事態の推移が意味を持つ情報を、脈絡のある順序で全体の時間的配列をまとめる能力。
6014(L なにがどこをどうする
〈文の作表転換〉
a)文章の分析的な読み取りになじむ。
b)物事の分類と対応関係を文から汲み取り、マトリクス形式の作表で表現する体験。
6016(M コイン<=>.ai
〈かたまり化された数表象〉
a)コインの金額を数としてとらえ量を比較する課題。
b)日本の円の貨幣は、十進法にのっとったかたまりとして数を表す数表象で、数を教える上で有為な素材である。
6018(R 赤い×葉っぱ
〈色塗りによる交接分類〉
a)ピアジェらの交接分類法に色塗りの作業をアレンジした課題。ピアジェによれば、色とモノの両次元を統合できるのは7~8歳とされるが、幼児でも色を塗る作業によって解にたどり着くことはできる。
b)二次元分類であるマトリクスの原理だけ抽出した形。
6022(P 回したカード〈二次元の心的回転〉
a)二次元の心的回転。
b)具体操作による心的回転の解きほぐし。
6024(L 詩「こま」の文脈〈乱文の配列構成〉
a)文を順序よく並べて、文意にまとまりのある文章を構成する体験。
b)時間を追った物事の推移を把握して文を組み立てる操作。

6026(M 同じ意味の図をつなぐ〈ベン図と加減図の照合〉
a)ベン図と足し引き図(加減図)のリンケージ。加減図がベン図から派生したものであることを再認識することは大事。
b)部分と全体の関係は加減図では多少なりとも分りやすいが、その意味するところがベン図から文章題での問題解決へとつながるための工夫を繰り返していく。
6032(PR○●ビーズのパターン
〈連続性の探索〉
a)連続性の探索。 Seeing Trend.
6034(RLローマ字解読
〈五十音マトリクス〉
a)五十音表マトリクスの縦と横の二重分類から文字を特定する記号遊び。
6036(M 答えが5の加・減算
〈数式づくり〉
a)答が5とになる(整数の)足し算と引き算を探索することで、算法(アルゴリズム)の視点を広げる。足し算において先に全体集合が提示され、引き算においては先に部分集合が提示される。
b)「+」と「-」の記号に慣れる。
6038(R 金魚と黒い金魚
<
〈クラス化 外延〉
a)部分と全体(内包と外延)の関係を言語的に考える課題。
 ピアジェらによれば、幼児は部分と全体を同時に提示されると、全体集合を部分集合の補集合としてしか比較しえないため「部分<全体」へのはめこみが困難だとされるが、過程をふめば把握するようになる。
6042(P 連結リング
〈立体空間の心的展開〉
a)立体空間の心的展開の解きほぐし。
6044(L 切手を手紙に…
〈乱文統語課題・付着構文〉
a)付着構文の乱文構成。語の配列を再編して、シンタックスに適った文を綴る統語課題。
b)状況に応じた文意の把握と、文意に応じた各助詞の使用。
6046(M アリさん絵題
〈加減式の照合選択〉
a)絵から数的な意味を読み取る体験が、文章題を扱う準備となる。
b)引き算を正答するためには全体(上位集合)を想定しなくてはならない。
6052(P 少し回転した図形の同定
〈易しい心的回転課題〉
a)少し回転した形の同定。
b)補助具による具体的操作を伴わずに行う心的回転の導入
6054(L カ行の書き方
〈カ行の筆順〉
a)カタカナの筆順の確認・矯正。
b)色替えの原則を当てはめて微細な作業を進める体験。
c)一説に片仮名は平仮名より直線的で単純だから幼児には習得しやすいはずだともされるが、実際には平仮名より習得のペースはぐんと落ちるのが一般的。
6056(MA 五二進タイルを書く
〈2桁数の5飛び〉
a)5飛びを2桁数のマイルストーンとして意識することで、十進法のイメージに整理を与える。
b)5飛びは、それ自身がさまざまなところで使われる重要なスケールである。
6062(P カメの甲羅の線が足らない〈空間関係の視覚構成〉
a)図形の部分の位置の認知課題。
b)視覚的欠所完成.視知覚的構成(ビジュアルオーガニゼーション)のスキル。
c)文字、ことに漢字などの習得に関わる基礎的な能力。幼児期の体験が重要。
6064(L 「ん」で終わることばを
〈社会的な語の想起〉
a)読解と語彙。
b)社会的・抽象的な語義をもつ単語。
6065(PRふしぎな輪ッカであそぶ
〈メビウスの帯〉
a)メビウスの帯で遊ぶ。わずかでも不思議さを感じればよし。
6066(M 2桁数の多少判断
〈数字(記号)での数表象〉
a)2桁数の数字レベルでの多少判断の再課題。同じ2桁数でも大きな数の方が把握しにくい。
b)数唱をもとにした順序数感覚と、タイルでの構造的量感と、位取りによる判断の統合を図っていく。
c)数字を見ただけでそれらを想起できる流暢さが課題。
6068(RS(M ケーキを分ける〈分数の世界〉
a)ケーキを何人かで分けるために考えることは、子どもの心の実にさまざまな要素を刺激し動員する作業である。
b)出来の良し悪しよりも、あれこれ考えた結果を表現することに意味を見つけたい。
c)分けるという作業は素朴な分数体験である。
6072(P 折ったか紙の穴を開くと
〈三次元空間の心的展開〉
a)課題の行程は高度に複雑だが、実際に行ってみることで感興があればよし。想像で答を出すのはもっと先のレベル。
2)紙を折ることで作った三次元空間の穴の位置をカギにした課題体験。
6074(L たろうがはなこに…
〈受動態の助詞クイズ〉
a)受動態の文を、能動態との比較で認識する。 
b)「助詞「に・が・を」の、格に対応した適切な想起。
 格助詞使用の意識的な体験。
c)膠着語である日本語においては、助詞が文脈と論旨を左右する。
6076(M 電線ツバメの絵題を言葉に〈絵題の言語化〉
a)絵から数的な意味を読み取る体験が、文章題を扱う準備となる。言語的な理解と視覚的な理解の相補。文章題の文は日常語で数式は算数語。文法が異なる。
b)引き算を正答するためには、まず全体(上位)集合Uを想定しなくてはならない。
6082(P 形を数字に置き換えよう
〈図形の記号転換〉
a)変換原則の類推
b)図形の記号的転換
c)学習効果の速度。繰り返しの結果、自然に成立する学習効果を机上で意図的に試行することで意識化し、促す。
6084(L どれの鳴き声だろう
〈通念の了解とカナの読み〉
a)カタカナの読み。擬声語は通常カタカナで書くことが多く、動物(種)の名称はカタカナで書くことも許されている。
b)擬声語は記号化した通念なので、知らない場合は約束事としてなじんでいく必要がある。
6086(MA(R クッキーの<=>クイズ
〈複数の不等式の成立〉
a)限られた数牌を配置して三組の関係を構成する課題。
b)二者の関係を考えるよりもはるかに複雑である。二者はリレーション、三者からはシステム。
6092(PS(R 時計の針の順序は?
〈時系配列〉
a)事態の推移の時間的配列。
b)細部への選択的注意。
6094(LR 紙に星を書いて.ai
〈読解 手順の複文〉
a)手順や推移を記述した文の読解。
b)複文や指示代名詞を使った複雑な文になじむ。
6096(MR 秤の絵を見て考えよう
〈秤と等化操作〉
a)はかりの実体験を思い描いてヒントにした等価化操作。
 天秤ばかりは数的な論理操作を体験する有効なデバイスである。
b)補数や“加減図”虫食い算などへの準備体験。
6098(R イスの変った使い道
〈拡散思考〉
a)思いつく能力。拡散思考。創造性。
b)表現力。
6102(P 3色の塗り分けよう
〈四角の中の三角〉
a)領域の塗り分け問題。ふつう隣接する領域の多い領域に着目して塗り始めるのが定石だが、ここでは全て三角形=3領域で、色も3色と指定されているので、注意深く作業をすれば達成が可能な課題である。
b)塗り分けの推論。空間関係の認知。見通しのスキル。
6104(P きびだんごをどうしたの?
〈やり・もらい構文〉
a)やり・もらい構文の文づくり。動詞文の述部。
6106(M 同じ答の足し算と引き算
〈5と10を起点の等化操作〉
a)五二進のカギとなる“5”と“10”を起点とした足し算・引き算の答から式を見つける。
b)加減素過程のカードを使って神経衰弱ゲームを楽しむための準備。
6112(P 鏡像の斜線を描こう
〈方眼上のシンメトリー〉
a)シンメトリーの視覚的な推論を含む線分構成(描線)。
b)1:2の斜線の難易度が高い。
6114(L サ行の書き方練習
〈片仮名の書き方・筆順〉
a)カタカナの筆順の確認・矯正。
b)書き順習得の難易は個人差が大きいが、初期にその意識を持たせるとらくになる。
c)筆順による色替えの原則を当てはめて微細な作業を進める体験。系列化能力 。
6116(M めくりゲームカード16116b(m カード裏面
〈五二進(5±n,10-n)
a)加減素過程のうち“5”と“10”を起点にしたカードによる神経衰弱風のゲーム。神経衰弱が短期記憶のゲームで、これは計算力のゲームと成り立ちは異質だが、"Concentration" という点では似ている。
6118(Rおもたいうさぎさん
〈絵解き推移律〉
a)絵解きによる推移律。
b)通念に反する論理操作の体験。
c)重さは外見に表れない量概念なので具象性がなく、抽象性が子どもの抽象能力を促す。
6122(PR リングを吊るすと…
〈立体空間の動態認知〉
a)立体空間の動態認知。絵で示されたリングの結合関係を心的に動かして結果を推理する操作。
6124(L ソとンの書き方
〈書き方のおもしろ話〉
a)カタカナの「ソ」と「ン」、「シ」と「ツ」の書き方のあいまいさは後々まで尾を引くやっかいな問題。小さな物語があると印象が残る。
b)ユーモラスな文や情景への共感性。
6126(M 電線ツバメ絵題
〈絵題と線分図の照合〉
a)前後の課題と三部作をなし、推移律的な関連をもつ。
b)絵から数的な意味を読み取り、線分図に置き換えて考えることは、文章題を把握する準備として重要。
c)引き算を正答するためには全体(上位)集合Uを想定しなくてはならない。
6132(P 5つの頂点つなぎ
〈五角形・星・魚・イカリ〉
a)頂点を異なる選択で結んでいろいろな形を作る体験。
b)いずれも幼児には簡単な課題ではない。自分で発想できない場合はやってみせる。
c)星や魚の形に感興を覚えるケースも多く、反復練習に値する。
6134(L ローマ字をカタカナに
〈五十音マトリクス解読〉
a)五十音表マトリクスを用いたコーディング。2つの次元によって1つの位置または事象を求める記号体験。
b)カタカナとローマ字へのなじみ。
6136(M 多項の足し算
〈集合図と足し算式〉
a)多項の足し算。
b)ベン図の算数的な展開。
6142(P  方眼に沿って書く:風車〈斜線のある方眼模写〉
a)方眼の上に線の模写=平面空あ間における位置関係の知視覚。
b)斜めの視知覚。2対3の斜めの線が難しい。
6144(LV 「わたくし はは かおを〈読み取り(口調)・視写〉
a)読解練習。
b)語調から「小さな物語」を想像する体験。
c)文字を連ねて文を綴る練習。 
d)助詞「は・を」の表記。
6146(M おやつの順序
〈順序数としての二桁数〉
a)マトリクスに収まった二桁数のポジションの視覚的な取り込み。
b)二桁数を順序数として扱う体験。
6148(R どの子を指している?〈行と列・相手の左右〉
a)異質な2つの問題を抱き合わせた課題である。
 1つは行と列のマトリックス問題。
 1つは相手(対象)の側からの位置関係。これはある種の発達障害があると難しいことがある。
6152(P 方眼上の構成パズル〈思考による形の構成〉
a)形の構成.手探りの試行錯誤より考えての方略が先行する課題。気がつけば簡単だが、それまでは難題である。
6154(L 「ぼく(の)くつです」〈格助詞入れ〉
a)「助詞「の・が・に」の、格に対応した適切な想起。
b)個人差が大きい。格助詞使用の意識的な体験の積み重ねが必要。
c)膠着語である日本語においては、助詞が文脈と論旨を左右する。
6156(M コイン:1円,5円,10円
〈数表象としてのコイン〉
a)コインが表す金額を数としてとらえ多少を判断する課題。
b)コインは身近な数表象だが抽象的で難しい。
c)コインは、生活体験に根ざした価値としての具体性と数量を約束した記号としての抽象性とが同居していて、数を教える上で有用な数表象である。
6162(P 描きかけの絵
〈創造性〉
a)思いつく能力,拡散思考,想像力と創造性.
6164(L カタカナの書き方〈タ行の筆順〉
a)カタカナの筆順の確認・矯正。
b)色替えの原則を当てはめて微細な作業を進める体験。
c)一説にカタカナはひらがなより直線的で単純だから幼児には習得しやすいはずだともされるが、実際には平仮名より習得のペースはぐんと落ちるのが一般的。
6166(M 電線のツバメ絵題
〈絵図と数式の照合〉
6166a)絵から数的な意味を読み取り、線分図に置き換えて考えることは、文章題を把握する準備として重要。
b)引き算を正答するためには全体(上位)集合Uを想定しなくてはならない。
6168(R 飛ぶもの・いきものの表〈クラスの表-1〉
a)命題のクラス分け。助詞「で」。
 連言の命題、[Xである(ない)かつYである(ない)]を助詞「で」表す言語的認知。
b)選言の命題の先行課題。[Xである(ない)またはYである(ない)]は、助詞「か」で表わされるが、難題。
6171(P 記憶ビーズ通し
(この課題には教具が必要です。)
〈配列パターンの再現〉
a)色の配列の短期記憶。配列のの構造(左右対称)を体制化すれば記憶の方策が生まれる。
b)直観像的な能力を期待するのではなく、集中する楽しさを体験させることに主眼を置く。
c)子どもは次第に覚え方を発見し般化させる。
6172(P かごの鳥
〈図と地〉
a)図と地の弁別。
6174(L 「たこたこ話」〈格助詞〉
a)文意・文脈の把握による助詞の意識的選択・使用。
b)検査ではないので、適度に日をあけ何回も試行して学習効果を上げる。
6176(M リンゴの並べ方で考える〈残差と求差の図解き〉
a)求残と求差の引き算の視覚的な手がかり。
b)求差を引き算で解くことの理解は子どもには難事。求差を表象するパラレル線分図につなぐ。
6182(P マトリクスクイズ

〈複合図形のマトリクス〉
a)マトリクスのインデクスを発見して解決する課題。
b)行と列の概念は難解で、両者を統合する課題はさらに難しいが、多用される表現形式である。さまざまなコンテンツでこの形式になじませる。
c)複合図形の一方への選択的注意=図と地の弁別
6184(L ツクシツンツン
〈「ツ」と「シ」の書き方〉
a)カタカナの「ツ」と「シ」、「ソ」と「ン」の書き方のあいまいさは後々まで尾を引くやっかいな問題。小さな物語があると覚えがよい。
b)文意は子どもによってはかなり難しい。文中のオノマトペを取り上げて問答する。
6186(M 足し算の順序換え〈交換法則;3項の足し算〉
a)足し算の項の順番を変えても和が同じであることを計算によって体験する。足し算の交換法則。
b)計算には図解の一目瞭然さがなく、それだけミステリアスであり得る。両者はいずれつながり、謎は次第に氷解していく。
6191(P コースのモザイク 〈対角線による再体制化〉
a)対角線で塗り分けられた正方形ユニットを3×3に組み合わせて、図版のモザイク模様を再現する。
b)図版には正方形ユニットを明示する線は省かれている。
c)斜めの線を四角形内部の対角線として認知し、四角形を斜に置かないで解決する課題。
6192(P 三重の塔の補完
〈左右対称の構成〉
a)シンメトリーの推論を含む視知覚的構成。
6194(L 五十音の段の諳誦〈欠所完成となぞり書き〉
a)五十音の段をそらで覚えて口に出して唱えられるように準備する。
b)五十音と段のもつ順序性や位置付けの機能は、さまざまな学習場面で道具や枠組みとして働く。
6196(M マス取り遊び
〈2桁数マトリクス〉
a)マトリクスに収まった2桁数のポジションの視覚的な取り込み。
6202(P 3時の時計はどれ?〈図形の心的回転〉
a)二次元空間の回転イメージ。図形の心的回転。
6204(L ピーマン問答〈応答の文脈〉
a)文脈に適った応答の見きわめ。評価する能力。
b)例えば分類と上位概念など、広範な認知機能を具体次事例のなかに動員して判断する体験。
c)応答の把握は他者の存在や考えを客観的に見る心性が関わってっくる。
6206(M コインそろばん導入〈算盤のコインによる把握〉
a)コインの数値をタイルと二桁の数字に転換する操作。
b)約束事である算盤の玉の数値をコインで表示・説明。
b)コインそろばんは十進法の仕組みと表記法を認識するデバイスのひとつとして有用である。
6208(R 家族の関係
〈父の兄弟と兄弟の父〉
a)家族の関係を一般的な図示でたどる。
b)「兄弟の父」と「父の兄弟」は同じ語で構成されているが、「父の兄弟」では兄弟も父も表示してはおらず、第三の人間、つまり叔父を表示している。「父の」は名詞的意義はなく形容詞的意義をもつ。
6212(P 記憶再現;点間線分構成
〈視知覚の短期記憶〉
a)平面空間における位置関係の短期記憶。
b)集中力。子どもは覚え方を学習する。
6214(L いつ・だれが…の入替え
6214(L 付)カード(表・裏)
6214(L 付)絵日記風用紙
〈シャッフルあそび〉
a)「いつ・どこで・だれが・なにを・どうした」の文意識。
b)助詞の適切な使用。
c)文字を書き綴る体験。
d)偶然が生んだナンセンスな成り行きが子どもを動機づけ、こころとあたまを柔軟にする。
6216(M ツートト符号付きマトリ算
〈素過程の計算練習〉
a)足し算素過程の半記号による把握。五またぎと五二進の混合。
b)マトリクスを用いた論理・表現形式になじむ。
6222(P 円柱の太さ×高さ
〈空間のマトリックス構成〉
a)高さと太さの二要素を統合して図形を2次元分類するマトリクス体験。
b)配列原則の推論。
6224(L 「こなやのこねずみ」
〈読み取り・視写・助詞〉
a )読解と、短い話から「小さな物語」を感じ取る練習。
b)「助詞「に・が」の意識化。
c)視写。文字を連ねて文を綴る練習。
 分かち書きは、入門期の読みの一時的な便宜にはなるが、書きにはむしろ負担となる。
6226(M 和のマッチング
〈足し算←答えが等しい→足し算〉
a)計算で遊ぶ気持ちを育てる。
b)計算式の「めくり・あわせカード」を用いた遊びの先行課題。
6232(RS スイカ割りの情景推移
〈時系列絵画配列〉
a)事態の推移の時間的配列.スイカ割りの経験や観察の有無で課題への近接度が異なる。
6234(L ナ行の書き方
〈ナ行の筆順〉
a)カタカナの筆順の確認・矯正。
b)色替えの原則を当てはめて微細な作業を進める体験。
6236(M めくりゲームカード 2(表
〈答が9までの加・減算〉
a)加減素過程のカードによる神経衰弱風のゲーム。神経衰弱が短期記憶のゲームで、これは計算力のゲームと成り立ちは異質だが、"Concentration" という点では似ている。
6242(PS
キューブの展開図
〈立体の心的平面展〉
a)立体の平面展開図への心的展開。
6244(L 「カブの種を…」分け読み
〈いつ・どこで・だれが〉
a)「いつ・どこで・だれが」の文意識。
b)分け読み;読解力は個人差が大きいが、部分に分けて分析的に読むことで理解しやすくなる。
6246(M 絵題の文題化
〈数的要素の取り出し〉
a)絵から数的な意味を読み取る体験が、文章題を扱う準備となる。言語的な理解と視覚的な理解の相補。
b)求残の引き算は全体集合Uを想定して考えることが必要。求差の引き算は一対一対応の原理を用いて考えることが必要。両者の構造が異なることを理解させたい。
6248(R 「雨なら遠足は止め」
〈うそ・ほんとの推論〉
a)推論(Reasoning)。Adl.でトーフ(TorF=True or False)クイズと呼んでいる真偽クイズ。
b)ことばの持つさまざまな顔の中の記号的な論理に焦点を置いた課題。ごく日常的な文の、ことばの煩雑さを洗い落として論理構造を捉える体験。
6254(P 左右上下の対称
〈方眼上の鏡像作り〉
a)シンメトリーの推論を含む視知覚的体制化
6254(L 「ので」と「のに」
〈順椄と逆椄の文意識〉
a)文脈に適った接続助詞を意識的に評価する体験。
6256(M 絵題と線分図の照合〈求残と求差の図解〉
a)前後の課題と三部作をなし、推移律的な関連をもつ。
b)絵から数的な意味を読み取り、線分図に置き換えて考えることは、文章題を把握する準備として重要。
c)求残の引き算を考えるには全体集合Uが、求差の引き算を考えるには一対一対応の原理が必要。
6261(P 4個の積木叩き〈順序の作業記憶〉
a)移動の順序を記憶再現するワーキングメモリー。時間と空間が同時に関係する全体的な短期記憶の能力。
b)注意と集中を要し、子どもの感興を誘う遊びとなる。
c)7/12のスコアは(7)以降の成功を要し、標準化された検査などでは7歳レベルと位置づけられる。
6262(P キューブの増減を数える〈描画空間の視知覚〉
a)3次元の空間認識に基づく推論。
b)答を出すに至る過程での工夫。メモなどの外部保存の使用など方略の発見。
6264(L ひらがなの読みチェック〈「いろは」と照合〉
a)ひらがなの読字力チェック。
b)原文は手習い歌「色は匂えど散りぬるを我が世誰ぞ常ならむ有為の奥山今日越えて浅き夢見じ酔いもせず」。仏教(涅槃経)の無常観を教えたもの。
6266(M 子どもの数の式はどれ?〈絵題と数式の照合〉
a)前の課題と三部作をなし、推移律的な関連をもつ。
b)絵から数的な意味を読み取り、数式中の数の由来を理解することは、文章題を把握する準備として重要。
c)求残の引き算を考えるには全体集合Uが、求差の引き算を考えるには一対一対応の原理が必要。
6268(R 食べたおにぎりの数〈隠れた意味(含意)〉
a)ことばの表面に表れない(裏に隠れた)論理的な意味(含意)の読み取り。
6272(PS
列型推論クイズ
〈形のアナロジー〉
a)視知覚的類推。
6274(L 「?」のマスにはどれを〈意識的な文の構成〉
a)ひとつの文を意識的に構成する体験。文意識。
b)言葉のつながりの焦点を述部においた文構成。文意識を育てる。
c)後の「文の木」や「文サボテン」の先行課題。
6276(M 円くなった数直線〈時計の導入〉
a)時計のエンドレスな目盛りへの導入。
b)時計の目盛りの計量は今後の課題だが、数直線に置き換えて考えると分かりやすい面が少なくない。数直線との対応・対照を考えることは大事だ。
6282(PR「?」のマスにはどれを〈連続性の発見と配列推理〉
a)連続性の認知と配列原則の推論。

6584(L 「りんご・いちご・すき」
〈乱文構成:より構文〉
a)比較構文の乱文構成。語の配列を再編して、シンタックスに適った文を綴る統語課題。
b)状況に応じた文意の把握と、文意に応じた各助詞の使用。
6286(M 方眼上の広さ比べ
〈等積変形による面積算定〉
a)方眼や座標は子どもにも理解のいく数学的平面である。方眼は保存の思考を一時的にも成立させるデバイスとなる。方眼をを手がかりに図形の面積を考えていくことは図形算数のスタートである。
b)「半分と半分で1個」の発見。
6292(PM 線分図形の方眼模写
〈方眼上にあん分するChinese Tangram〉
a)モデルの図形は有名なパズル ChineseTangram の分割線。
6294(LR 行と段のクイズ
〈五十音表の手続き的理解〉
a)五十音表の行と段は、 2次元座標であるマトリクスの論理を言語化した好例。
b)五十音の行と段のマトリクスは、思考練習の教材となるだけでなく、さまざまな約束事の前提となって働いている。
6296(M 数の点つなぎ:ヨット
〈5とびの数〉
a)5とびの数になじむ。
b)5とびは十進法の数の量感の骨組みであり、それ故にさまざまなところで多用される。
6302(P 「象」の線の欠所書き〈線分図形の構成〉
a)線分図形の欠所の完成。視覚的欠所補完。
b)斜めの線や微妙な曲線が問題となり、下段になるほど難度が高い。
c)漢字の字画は、外国人が習得に苦労するように極めて複雑な線分図形である。
6304(L ハ行の書きかた練習〈片仮名の書き方・筆順〉
a)カタカナの筆順の確認・矯正。
b)書き順習得の難易は個人差が大きいが、初期にその意識を持たせるとらくになる。
c)筆順による色替えの原則を当てはめて微細な作業を進める体験。系列化能力 。

6306(M 5とびのツートト符号〈五二進構造の符号化〉
a)5とびの数を視覚的に整理して認識する。
 5とびは十進法の数の量感の骨組みであり、それ故にさまざまなところで多用され、役立つ。
b)序数の数遊び
6312(P 無くなったピース:星と月〈注意の意図的な保持〉
a)選択的注意。 形の同定。
b)思考作業の手順。
c)注意の意図的持続性=根気・辛抱強さ。日本では5歳期の辛抱強さが小学校高学年期の成績と相関し、アメリカと対照的だとする比較研究がある。
6314(L 「ペンギンも…」のくっつ
〈格助詞を意識した視写〉
a)助詞の意識化。
b)「助詞「も」の意識化。
c)視写。文字を連ねて文を綴る練習。
6316(MR 数えないで大小を考える
〈クラス化:上位数と下位数〉
a)部分と全体の関係を考える課題のレビュー。
 幼児は部分と全体を同時に把握することが難しいが、プロセスを追えば不可能ではない。
b)部分と全体の認識は、数の操作、ことに引き算の理解の前提として重要である。
6318(RS(L散歩の足取り
〈他者の右と左・心的回転〉
a)他者にとっての右左。心的回転。
b)地図上の道順。
6321(R 秤で下がるのはどっち ②
〈てこ(トルク)の実体験〉
a)天秤ばかりの釣り合いで、どちらが下がるかの実験。
b)玉の量の要素と位置(てこ)の要素があって後者は次元を異にし難度も高いが、テスト(検査)ではないので試行範囲に制限は要らない。
c)感覚的な実体験の範囲でよい。
6322(PR裏返したらどれになる?
〈鏡像の心的推理〉
a)想像力による鏡像の推理。視覚的論理操作。
6324(L 文を作ろう
〈条件つき文構成〉
a)特定の語を条件にした作文。
b)自分の生活体験を文に書く体験。
6326(M 不等号構成クイズ
〈4項連結の2桁数〉
a)限られた2桁数を配置して三組の関係を成立さる課題。二者の関係を考えるよりもはるかに複雑である。二者はリレーション、三者からはシステム。
6332(PS(RS お友だちに会えるかな?
〈連続性の認知:線(1,2)〉
a)連続性の認知 ; Seeing Trend.原則の発見と執行。
b)数学的秩序の感覚。
6334(L 6334 込み入った表記クイズ
〈類推カタカナ長音表記〉
a)カタカナ表記かひらがな表記かの判断と、それぞれの長音表記の判断を問う、二段構えのクイズ。
b)長音表記のカタカナとひらがなの違い。
c)カタカナで書く言葉があることに意識を向ける。
6336(M 10から加減の順序換え
〈加減算交換法則の体験〉
a)足し算と引き算の項の順番を変えても答が同じであることを計算によって体験する。
b)途中で法則に気づいても最後まで。
6342(PRM 同じ位置に描き写そう
〈ピッチの異なる方眼模写〉
a)線の模写=平面空間における位置関係の知覚。
b)ピッチの換算。視覚的な認知を伴う数的認知。

6344(L 「いぬがねこに.
〈受動態と助詞〉
a)受動態の文を、能動態との比較で認識する。 
b)「助詞「に・を」の、態に対応した適切な想起。格助詞使用の意識的な体験。
c)膠着語である日本語においては、助詞が文脈と論旨を左右する。

6346(M トトの五くくり
〈トトからツートトへ〉
a)ツートト符号の利点は簡単に書けるところにある。
b)足し算素過程のうち五またぎの計算。トト符号を5に括ってツートトを作ることで解法を体験する。
c)素過程計算の操作は一通りではないが、いずれも数を五二進に再編している。そのための原初的なシェマ。

6352(P 三角形さがし
〈相似図形の抽出〉
a)一般的な相似図形の抽出クイズである。図と地の弁別と形の恒常性、さらに図形の回転認知などが複合した課題。
6354(L 込み入った言葉のクイズ.ai
〈「ナ」と「メ」の書き方〉
a)説明文に分け入って解読するクイズ。得手不得手・好悪に個人差が大きい課題。
b)カタカナの「メ」、の書き方のあいまいさは後々まで尾を引くやっかいな問題。「ナ」との対比で、小さな物語を感じると印象が残りやすい。
6356(M +−カード
(厚紙の表と裏にプリントし、カード状に切ってご使用。)
〈素過程加減算ゲーム〉
a)加減の素過程をゲームで体験する。いわゆる「神経衰弱」と同じ要領で遊ぶ。
6362(P 蜂の巣を描いてみよう
〈ルップの図形〉
a)「ルップの図形」として知られる線構成の準備課題だが、幼児には高難度の課題である。
b)互いに隣り合った六角形の連続模画。連続する中で共有する線への考慮が認知の指標となる。
6364(L 述語へ語つなぎ文構成
〈文意識の手がかり〉
a)文字を連ね文を書く体験。
b)言葉のつながりの焦点を述部においた文構成。文意識を育てる。
c)後の「文の木」や「文サボテン」の先行課題。
6366(M プラマイすごろく
〈+と-の数を使ったゲーム〉 
a)足し算と引き算の素過程加減をゲームの道具として使う体験。
b)「マイナス」が「プラス」と逆の働きを数に与えることの了解。
6368(R カレンダー隠し
〈明日は何日・昨日は何曜〉
a)口頭のみで「あした、きのう、何日、何曜日」は高難度の問題である。
b)見て確かめることでカレンダーの活用に習熟すればよい。
6372(PR
トポくんさがし

〈トポ図形の同定〉
a)トポ図形の同定。顔と手足として認知できる具象性があるので回転や位置取りの判断がしやすい。
b)トポ図形は交通機関の路線図などで使われている。
6374(Lクロスワードパズル〈言葉の探索クイズ〉
a)クロスワードパズル。読み取りと答の探索。
b)かな文字の書き。
6376(MR サイコロでおやつ
〈方眼上の座標あそび〉
a)方眼によって、平面を数的な秩序でとらえる体験。
b)平面上の位置をタテとヨコの座標でとらえる。本来は点だが、面の方が子どもには扱いやすい。
c)数は移動の量を指示すものではなく、位置を表すものであることに注意。
6382(PR 斜めに映る線を描こう
〈対角線でつくる鏡像〉
a)斜めミラーラインの鏡像を方眼上に描く。
b)斜めの視知覚が絡んでハードルが高くなる。
c)難度は一般的に〈左右>上下>斜め〉の順で高くなる傾向が見られる。
6384(L マ行の書きかた練習
〈片仮名の書き方・筆順〉
a)カタカナの筆順の確認・矯正。
b)書き順習得の難易は個人差が大きいが、初期にその意識を持たせるとらくになる。
c)筆順による色替えの原則を当てはめて微細な作業を進める体験。系列化能力 。
6386(R 時計;針の読みと書き写し〈ダミーを使った練習〉
a)時計になじむ。
b)時刻と生活習慣のリンク。
c)子どもの時間の概念や感覚は大人とは違うので過剰な要求にならないよう。
6392(P ほどけるひもはどっち?
〈立体空間の動態認知〉
a)立体空間の動態認知。動きを追った噛み下し。
6394(L 綴り方違いの探し直し
〈文字誤表記の発見・訂正〉
a)手書きの文章を読みとる体験。
b)くっつきの「へ」「を」や、濁音・促音・長音・拗音などの表記の誤りを探索することで意識化する。
c)注意力と評価能力。
6396(M コイン;1・5・10・50円玉
〈2桁数の等・不等号〉
a)コインが表す金額を数としてとらえ、多少を判断。
b)コインは身近な数表象だが、数量を約束した記号としての抽象性と、生活体験に根ざした価値観としての具体性とが同居していて、数を教える上で有用な素材。
6402(P 迷路
〈空間の迂回・見通し〉
a)空間関係の認知。迂回・見通しのスキル。
6404(L 「いいものいっぱい」〈読み取って作画〉
a)読解と、短い話から「小さな物語」を感じ取り発展させる体験。
b)ある文章から事態を状況や想像して絵に描く作業は、絵を見て文章で表現する作業と相補的なもので、作文能力を養う。
6406(M 線分図づくりの導入
〈文章題のシェマ〉
a)文章題の中の数的な論理関係を、線分図に置き換えて考える練習。
b)線分図を道具として使いこなせると複雑な文章題も誤りなく解くことができる。
6412(P ピンと糸で楕円を描く
〈用器画体験〉
a)2本のピンに掛けられた糸の張りいっぱいに動く軌跡が楕円となることへの感覚的体験。
6414(L ヤ行の書きかた練習
〈片仮名の書き方・筆順〉
a)カタカナの筆順の確認・矯正。
b)書き順習得の難易は個人差が大きいが、初期にその意識を持たせるとらくになる。
c)筆順による色替えの原則を当てはめて微細な作業を進める体験。系列化能力 。
6416(M 分目盛りの5とび
〈直線時計と円時計の5とび照合〉
a)時計の分目盛りに「5とび」でなじむ。5とびは十進法の骨格となる表象である。
b)子どもの時間の概念や感覚は大人のそれと大きく差があるので、過剰な要求にならないよう注意。
6422(P 困った階段
〈図と地の弁別〉
a)図と地の弁別。
b)連続性の視知覚。
6424(L お父さんをむかえに
〈視写;格助詞〉
a)情景を思い描き、文を情緒的に読み取る体験。
b)助詞の意識化。
c)視写。文字を連ねて文を綴る練習。
6426(MR部分集合と全体集合
〈偽装する囲み〉
a)全体Bと部分Aの関係を考える課題。幼児は部分Aを考えだすと全体Bの全体性が消失し、部分Aの補集合A'としか比較しえなくなるとされが、部分A集合の囲み線を「はみだし偽装」し部分と全体の認識を誘う試みである。
b)部分と全体の認識は、引き算の理解の前提となる。
6432(P キューブに貼る色紙の数
〈三次元の空間認識〉
a)3次元の空間認識に基づく推論。
6434(L カタカナの読みチェック
〈読み方と字形〉
a)カタカナの読字力チェック。読み方と字形。
b)一般にカタカナはひらがなよりなじみが遅い。
6436
(改定作業中)

6442(P 連続性マトリクス
〈ギリシャ文字〉
a)連続性の認知を根拠にした推論。
6444(L おとうとはしかられ
〈乱文構成;受動態文〉
a)受動態構文の乱文構成。語の配列を再編して、シンタックスに適った文を綴る統語課題。
b)状況に応じた文意の把握と、文意に応じた各助詞の使用。
c)「きょうの→しんぶん」の連体的用法は高難度。
6452(P 四辺形の敷きつめ
〈幾何学的体験〉
a)同じ四角形を用いて敷きつめられることを印象づける。
b)また、四角形の内角(和が360゜)をよせると、すき間がちょうどなくなることに気づかせる。幾何学的体験。
6464(L ラ行の書きかた練習
〈片仮名の書き方・筆順〉
a)カタカナの筆順の確認・矯正。
b)書き順習得の難易は個人差が大きいが、初期にその意識を持たせるとらくになる。
c)筆順による色替えの原則を当てはめて微細な作業を進める体験。系列化能力 。
6472(P キューブの数は?
〈空間の認知〉
a)3次元の空間の認知に基づく推論。
b)左記手順の2)は、知覚的な解決過程から論理的・分析的な解決過程へと問題解決の方略の発展を促している。これにより複雑な問題にも対処が容易になる。
こうした体験はいずれ様々な場に般化される。
6474(L 文の分解と構成
〈述語につなぐ文意識〉
a)文節のつながりとして文の構成を図示 する体験。
b)言葉のつながりの焦点を述部においた文構成。文意識を育てる。
c)後の「文の木」や「文サボテン」の先行課題。
6484(L ONAKASUITA?
〈カナ五十音表から解読〉
a)五十音表マトリクスを用いたコーディング。2つの次元によって1つの位置または事象を求める記号体験。
6492(p 組み木パズルの図解き〈図形の心的回転〉
a )心の中で操作する平面上の図形の回転と構成。
6494(l 符号化単語と述部つなぎ〈表記と構文の複合課題〉
a)表記と文法の複合課題。いずれの課題にも先行する課題体験がある。
6502(p 回転した形〈平面図形の心的回転〉
a)心の中で操作する平面上の図形の回転認知。
6504(l 格を認識した文作り〈「誰が何に何を...」構文〉
a)格を認識した文作り。
b)膠着語である日本語においては、助詞が文脈と論旨を左右する。
6512(p 立体の回転イメージ〈描かれた立体の心的回転〉
a)空間の平面上で回転したオブジェクトの同定心の中で想起する心的回転。空間認識。
b)三次元空間のパースペクティブな表現。
6514(lr 音列のトレンドクイズ〈2種のルールの発見〉
a)トレンドまたはルールの発見(Seeng Trend)。
b)無意味綴りユニットの配列に連続性を嗅ぎ取り、規則を発見する体験。
6524(l 「さるもきじも」〈読み取り・助詞・視写〉
a)読解と、短い話から「小さな物語」を感じ取る練習。
b)「助詞「も」と「に・が」の意識化。
c)視写。文字を連ねて文を綴る練習。
6524
(改訂中)
6526
(改訂中)
6534(l 文の語順〈を格・に格のある文〉
a)膠着語である日本語の論理は、助詞と語順の2つの要素が働きあって決まる。子どもはその規則性を無意識に身に付けつつあるが、意識することは少ない。課題として意識化を図ることは論理的思考性を育てる。
6536(m
(改訂中)
6538(r 飛ぶもの・いきもの〈クラスの表 #2〉
a)命題のクラス分け。助詞「で」と「か」。
 「で」連言[Xである(ない)]そして、[Yである(ない)]
 「か」選言[Xである(ない)]または、[Yである(ない)]
6554(l ワ行の書きかた練習〈片仮名の書き方・筆順〉
a)カタカナの筆順の確認・矯正。
b)書き順習得の難易は個人差が大きいが、初期にその意識を持たせるとらくになる。
c)筆順による色替えの原則を当てはめて微細な作業を進める体験。系列化能力 。
6558(rl 家族の関係図〈関係の図式化〉
a)家族の関係を図に当てはめて整理する作業。関係の図式化。
b)兄弟姉妹、お父さん、おばあさん、おじさん等の意識化。
c)「ある家族」という表現について対話するとおもしろい。
6564(l 「シャツを」→「きる」〈動詞の使い分け〉
a)身に着ける用品の種類による動詞の使い分け。幼少児にも受け入れやすい表現の分化である。
b)英語ならいずれにも"put on"や"wear"で済まし、分化がない。
6574(lr ねこは見ていた〈五十音マトリクスクイズ〉
a)五十音表マトリクス(平面座標)をコードに用いた暗号遊び。
b)五十音の行と段のマトリクスになじむ。五十音表はこれから様々な場で多用するツールとなる。
6576(mr 大人・子ども×男・女〈表作り;分類と統合の操作〉
a)作表による集合の分類と統合の操作。
6578(r 背の高い順は?〈推移律の連鎖〉
a)推移律が連鎖している問題。問題の構図を図に置き換えて考える発想を持たせる。
6584(l お母さんは→言います〈述語へのかかり読み〉
a)複文のかかり読み。複文は発達課題。
b)分記した述語をひとつに集約する作業を通して、言葉のつながりを感じ取る体験。述語から主語へ。
c)文の中の語の「かかり」の意識体験。後の「文の木」や「文サボテン」につながる。
6594(l 説明文の作文〈図形の描写・伝達〉
a)説明のための描写と伝達の文作り。
b)自分の言葉を対象化してみる(客観的に評価する)体験。
6598(rl 仲間ちがいは?〈言語(文字)での類別〉
a)上位概念の認識。それぞれ違う物の間に共通点をみつけて仲間として認めるところに抽象的な思考や態度がある。
B)ビジュアル表示課題で経験済みだが、文字表示の語から概念に立ち入って検証する体験が有為。
6604(l あみだでいたずら〈文のパラディグマ変換〉
a)ナンセンスなおかしさ。ほぼ例外なしに喜ぶ。統語規則に適いながら意味的にナンセンスな文の生成を体験。
b)あみだの習得は難度に個人差が大。難しければ援助。
6614(l 「ナ」と「メ」の筆順クイ〈読解;説明文の吟味〉
a)説明文の細部の読解。視覚的・動作的に簡単なことも言語で説明されると難しい。
b)カタカナの「メ」、の書き方のあいまいさは後々まで尾を引くやっかいな問題。「ナ」との対比したクイズで印象づける。
6618(lr レストランでのせりふ〈台本テキスト〉
a)台詞のやりとりから状況の推移を読み取る学習。
b)台詞に従って「演ずる」ことで登場人物の気持ちや感情を汲み取る感情移入の感覚を養う。
c)いわゆる文学的文章を読解するためのプリミティブな体験。共感的読解力。
6624(lr 棚にあるものを描く
〈場所にの読解から作画〉
a)問題意図の読み取り。
b)上中下×右中左の位置関係の読み取り。
c)作画表現。描いた絵の充実度は表現力の要因となる。
6634(l ひとつだけ間違いが〈カナのマトリクスクイズ〉
a)規則、または傾向の発見(Seeing Trend)。
 無意味綴り配列に連続性を嗅ぎ取り、規則となっている〈五十音配列〉を発見する過程。
b)細部に対する注意力、評価能力。
c)カタカナの読み。
6640(pl リンクの立方体
〈外面積み;空間認識〉
a)空間認識
b)試行錯誤を超えた問題解決への予備的計算。A.ルリアによれば「言語が密接に参加して実現できる複雑な予備計算」が思考の中で進行する。
6668(r 男の子でスカートは?〈4枚カード問題;推論,対偶〉
a)推論課題。
b)ウェイソンの4枚カード問題のバリエーション。形式論理の対偶。
c)難しい場合は答を見せて、繰り返し考察と解とを往復もするとだんだん面白さが分かってくる。
6708(r 傘の変った使い途を〈拡散思考〉
a)思いつく能力。拡散思考。創造性。
b)表現力。
6718(rm 3日が木曜なら7日は〈カレンダー〉
a)カレンダーの日付けと曜日を連動させて、翌々日や一昨日、一週間前や一週間後などを具体的に算定する時間認識。
6737(m マス取り遊び〈2桁数マトリクス〉
a)10×10のマトリクスに収まった2桁数のポジションの視覚的な取り込み。
6748(rl おかあさんやぎかな?〈うそ・ほんとクイズ〉
a)推論(Reasoning)。Adl.でトーフ(TorF=True or False)クイズと呼んでいる真偽クイズ。
b)誤答にも正答にも例示のような反証や立証の応答をしてやる。揺さぶることが課題の中心的意図である。
6778(rけもの:いぬ→とり:?〈言語による類推〉
a)上位概念対下位概念を根拠とした、ことばでのマトリクス上のアナロジー。
6852(l 「こま」の欠所配置〈文脈クイズ〉
a)全体の文意にまとまりのある文脈を構成するクイズ。
6922(p 同じトポ君さがし〈線で結んだ線の同定〉
a)トポロジー的空間の探究。顔と手足として認知できる具象性があるので位置取りの判断がしやすい。
6948(lr 食べたせんべいの数〈隠れた意味〉
a)ことばの表面に表れない(裏に隠れた)意味の読み取り。
b)かけ算の構造をかけざんのまま考えるのは抽象的で難度が高い。絵解きはそれを加算的に数えることで解決。
6958(lr さっちゃんのひっこし〈台本テキスト〉
a)台詞のやりとりから状況の推移を読み取る学習。
b)台詞に従って「演ずる」ことで登場人物の気持ちや感情を汲み取る感情移入の感覚を養う。
c)いわゆる文学的文章を読解するためのプリミティブな体験。共感的読解力。
6968(rl お買い物券のスタンプ〈4枚カード問題;対偶〉
a)推論課題。
b)ウェイソンの4枚カード問題のバリエーション。形式論理の対偶。

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